この話は前世設定があります。 このキャラの前世はこうで、前世でこのキャラとこうだった、というもの。 前世の舞台は19世紀のロンドン。前世の記憶を持って生まれたキャラと、全く持っていないキャラがいます。 前世の記憶を持って生まれたキャラは相手に記憶があるなしに関わらず相手の顔を見れば誰だかわかります。 ここではそのキャラの前世の名前と関係を書いておきます。 ◆オリエンテ=フロンティア(現世名:千歳千里) 千歳の前世。ロンドンでも指折りの貴族家の当主の跡取り。 ある日、下働きの娘ローディンセシア(現世名:白石蔵ノ介)と出会い、恋に落ちる。 そのまま彼女を深く愛し、反対を押しのけ妻にするも、庶民の彼女との身分違いの恋が認められる筈もなく すぐに親の決定で正妻を迎えさせられ、彼女がいわば「愛人」「愛妾」の立場で扱われることに苦しむ。 しかしそれでも真っ直ぐ自分を愛する彼女への愛は変わらず一生愛し抜くと誓うが、ある日用事で家をあけた 間に、彼の愛情が自分を全く見ないことを嫉妬した正妻により彼女が毒殺されてしまう。 「生まれ変わって出会ったら、今度こそ二人で幸せになろう」、そう誓った彼も翌年病で返らぬ人に。 そしてその記憶を持ったまま千歳千里として生まれ、傍に誰も前世で関わりを持った人がいないことに嘆いていた。 そんな千歳が唯一前世の記憶を話せたのが、前世の記憶がないどころか前世で全く関わりがないだろう橘。 唯一馬鹿にせず、笑いながらも聞いてくれる橘にいつも零していたが、その橘とも目の事件で離れてしまう。 その後も電話でよく話を聞いてもらっていた。 ◆ローディンセシア(現世名:白石蔵ノ介) 白石の前世。ロンドンの館で下働きをしていた貧民出の娘。 ある日館に立ち寄った千歳の前世、オリエンテと出会い、恋に落ちる。 清楚で美しく、儚げで麗しい外見とは裏腹に芯の強い少女でどんな酷い扱いを受けようとも真っ直ぐ 変わらずオリエンテを愛し続けた。 通称「セシア」 毒を入れられた飲み物が珈琲だったことから、生まれ変わった白石は記憶が全くないにも関わらず珈琲を飲むと 吐いてしまう。そのことは四天宝寺のメンバーには周知なので皆間違っても白石には出さないよう注意している。 記憶が全くないため、千歳の言葉も妄想と判断して信じようとしない。 ◆ミヒェル=ラインドハット(現世名:忍足侑士) 忍足侑士の前世。フロンティア家と懇意で千歳の前世であるオリエンテの友人だった。 ローディンセシアの味方だった。 忍足は記憶を持っている。しかし千歳と面と向かってあったことがないため再会は果たしていない。 白石とは小学校が一緒だったため再会しているが、彼に記憶がないので前世の話は一切していなかった。 ◆クランクハイド(現世名:不明) オリエンテの後見人でローディンセシアとのことも少なからず認めていた様子。 オリエンテの記憶を持つ千歳は、むしろローディンセシアを娘のように可愛がっていたクランクハイドを探している。 だが誰に生まれ変わっているのか不明。 ◆オーバードル=リヒテンシュタイン(現世名:手塚国光) 手塚の前世。フロンティア家とは対立の間柄にあった貴族家の若き当主。 妻であるリースを心底愛していた。 手塚は前世の記憶あり。リースの生まれ変わりを探している。 ◆リース=ヒリテンシュタイン(現世名:木手永四郎) 木手の前世。穏やかで優しい女性で、父の身分がそれなりであったためオーバードルの正妻に迎えられた。 オーバードルとは心から愛し合っていて、流行り病で二人共に命を落とすまで彼の傍にいた。 木手に前世の記憶は全くない。テニスに誘った知念が前世の記憶があり、関係者であると知らない。 ◆クートー=アッシェン(現世名:知念寛) 知念の前世。リースの兄。 知念は前世の記憶がある。だが口が達者でないため木手に会って驚いている間にテニスに誘われたので まあ、いいかと前世のことを話さないで現在に至る。 前世の妹である木手を放っておけないが、前世の記憶がなくても木手のことは放っておけなかっただろう、と思っている。 ◆マリーローズ=シャレイア(現世名:幸村精市) 幸村の前世。身分の高い貴族の令嬢。 年の離れた弟を愛している。 幸村には前世の記憶があり、前世で可愛がっていた弟である真田を指してことあるごとに「俺は真田のお兄ちゃん」 (お姉ちゃん、が正しいがその言い方はおかしいとわかるのであえて「お兄ちゃん」)と宣言する。 ◆ソル=シャレイア(現世名:真田弦一郎) 真田の前世。まだ幼い少年だった。 姉のマリーローズを慕っていた。 真田に前世の記憶はないが幸村を旗印のように自慢しており、幸村の「お兄ちゃん」発言もむしろ誇らしく思っている。 |