歪んだ北極星〈デビル・ポーラスター〉基礎設定
(ノームウィッチの章遅れて来た魔女編まで時点)







 というわけで、スローに更新している割に読んでくださる方が意外に多い北極星の基礎設定
 (下手に平行世界設定があるため、このキャラは召還された。このキャラも?と誤解されやすいので説明するともいう)
 です。ノームウィッチの章の遅れて来た編三話まで時点。
 おさらいとも言います。サンダーウィッチの章を読んでなかったりサンダーウィッチの章しか読んでなかったという方に説明です〜。
 また全部読んでるけどわからんという方もいると思う…(特に謙也…)



■国家
 通称四大国家と呼ばれる四国が主な舞台。
 北方国家〈ジール〉、南方国家〈パール〉、東方国家〈ベール〉、西方国家〈ドール〉の四国。
 でもこの四大国家以外にも国は存在します(東方国家〈ベール〉の同盟国のレベッカなど)。
 でも基本、五大魔女がいるのはこの四国。
 現在、北方国家〈ジール〉にノームウィッチ。南方国家〈パール〉にサンダーウィッチ。
 東方国家〈ベール〉にフレイムウィッチ。西方国家〈ドール〉にフリーズウィッチがいます。
 ウィルウィッチは月単位でそれぞれの五大魔女の館に世話になっていて場所が一定してなかったり。

■魔法
 ウィッチと呼ばれる精霊の魔法使いと、ウィザードと呼ばれる悪魔の魔法使いの二つの魔法使いが使うもの。
 ウィザードは世界にかなり多く、戦争の要。そのため民の多くが誤解してみな「ウィッチ」と呼ぶが、正確には
 ウィッチは世界に現在40名ほどしかいない。
 精霊の資質で魔法を行使するウィッチの五大元素(属性)の頂点に立つのが五大魔女。
 風のサンダーウィッチ。火のフレイムウィッチ。水のフリーズウィッチ。地のノームウィッチ。光と闇のウィルウィッチ。
 別名をノーコールマジック<馳せ参じる魔法>。
 五大魔女は国や戦争に荷担すると力を失うが、普通のウィッチは大丈夫。
 五大魔女には交換期というものがある。ある日力が突然衰える時期のこと。
 現在の五大魔女は第五十代目。
 これは次代を継げる魔女がいるいないに限らない。一生を五大魔女でいられるウィッチは絶対にいない。
 そのため今代の五大魔女は全員男であり、全員北極星還りである。
 国に不可侵だが、五大魔女はかなり重要視されているため、国の認識は国<五大魔女。
 五大魔女一人の方が四大国家全てより重い、という考え方が普通。
 そのため異世界から来た今代の五大魔女はその考えに戸惑うこともしばしば。
 ウィッチには魔法のタイムアウトというものがあり、精霊が教える魔法の詠唱文を時間内に言えないと不発になる。
 逆に自分のレベルによって、他者の詠唱からなんの魔法か同レベルか自分が相手より上位レベルならすぐわかる。
 わからない場合は相手が自分より上位のウィッチであるということ。
 あくまで同じ属性のみ、なのでちがう属性の場合は全くわからない。
 基本、同じ属性以外は同時詠唱などの協力が不可能だが、火と風、水と風(雷)など協力可能な属性もある。
(火と水は絶対無理な属性。両極端なので相殺しあってしまう)
 属性の特徴としては風は、単純な風から雷までの攻撃+補助が領域。
 火は完全攻撃属性。地は攻撃より防御。水は攻撃優勢。
 光は再生。闇は沈静が領域。二属性を持つウィッチも希にいるが光と闇をもてるのはウィルウィッチのみ。
 ウィザードは大抵の人間がなれるが、ウィッチは完全資質限定型。
 資質が生まれつき備わっていないとなれないため現在数が少ない。
 逆に備わっていれば異世界の住人でもなれるため、北極星還りの多くはウィッチになる。

■その他の職業
 王族、剣士、など。
 剣士、傭兵は特に許可なくなれる。傭兵はおもに『雇われ』という呼ばれ方をされる。
 剣士は国に居着いて王族の護衛になることも。なる場合の多くは一定の試験と身分が必要だが、
 護衛をする王族との縁を買われてなれる場合も。
 王族は主に継承。外部からなる場合、パターンは二つ。
 王族の娘か息子との婚姻か、通称「死の儀式」と呼ばれる儀式の通過。
 幸村は前者で王族に。白石は後者。
 手塚、リョーマは前者だが婚姻相手が今はいないため独身状態。

■星の子(北極星還り)の定め
 違う世界の自分、己の対を失った星の子は消滅が運命。
 消滅を避けられるのは五大魔女のみ。
 しかし蘇生方法があり、それを行うのは代々のフリーズウィッチである。

■キャラクター

◆切原赤也
 北極星還り。召還されたばっかりで、サンダーウィッチのいる南方国家〈パール〉に柳・真田とともに学校帰りに召還される。
 柳に密かに片思い中。火のウィッチ。(しかし詠唱のタイムアウトによくなって魔法をうまく使えない)
 柳と真田以外では、意外に甲斐によく面倒を見られている。

◆真田弦一郎
 北極星還り。火の高位ウィッチ。よく幸村自慢をするがカップリングというより幸村の弟気分なだけ。
 赤也に対しては父親気分。

◆柳蓮二
 北極星還り。風のウィッチ。真田・赤也に比べればウィッチとしては資質では劣るが技術が高い。
 赤也の恋心には気付いているが、赤也のことは恋愛対象というよりは息子か弟な気持ち(さしずめ母親気分)

◆木手永四郎
 北極星還り。この世界に来て三年になる。
 五大魔女が一人、風のサンダーウィッチ。
 共に召還された甲斐・平古場・知念・田仁志と共に南方国家〈パール〉にいたが近隣の領主との諍いを機に
 柳たちと共に東方国家〈ベール〉へ。
 手塚のことは最初こそ拒んでいたが想いが通じ合って愛し合う仲に。
 五大魔女は魔力が高いため、元の世界へ帰れないとされているが…?
 現在、南方国家〈パール〉の手に落ち、記憶と心を奪われた。

◆甲斐裕次郎
 北極星還り。木手とともにこの世界に来た。
 サンダーウィッチの部下であり、親友。サンダーウィッチ貴下の中では副リーダーポジションで世話焼き。
 赤也の世話もよく焼いている。魔法を教えるのが好きなようで、よく田仁志の訓練を見てやっている。
 平古場とは悪友だがたまに平古場と知念の仲裁役。基本、平古場より田仁志の味方。
 水の高位ウィッチ。

◆平古場凛
 北極星還り。サンダーウィッチの部下(本人はツレと言い切る)
 甲斐とは悪友。よく田仁志をデブと呼んで甲斐に怒られる。(しかし気にしない)
 実は甲斐より知念とよく喧嘩する。しかし戦闘になると同属性の知念とは呼吸があうのか同じ魔法を同時詠唱することが多い
 知念とは恋人の仲。しかし木手がいなかったら付き合ってないという関係。
 現在短髪。
 風の高位ウィッチ。

◆知念寛
 北極星還り。サンダーウィッチの腹心。
 木手は放っておけない親友らしい。平古場の相棒で、無言の喧嘩をよくやっている。
 その平古場とは恋人でもある。木手の餌だったが…。
 木手を除く比嘉のメンバー内では一番強い。風の上級ウィッチ。

◆田仁志慧
 北極星還り。サンダーウィッチの部下。
 武術ではかなり強いが魔法は苦手なのか興味がわかないのかいまいち不勉強。
 水のウィッチ。

◆千歳千里
 北極星還り。この世界に白石と共に来て五年になる。
 五大魔女の一人、火のフレイムウィッチ。
 東方国家〈ベール〉の王子、白石に庇護されているため周囲から狙われることは少ない。
 この世界に来る前から恋人であった白石が王族になったことには不満があるようだが…。
 実は白石に隠し事を多くされているが本人はそれが白石と自分の妨げにならないことなら結構どうでもいいらしい。
 この世界でも放浪癖を発揮。もちろん下駄着用。

◆白石蔵ノ介
 北極星還り。千歳と共にこの世界に来た。
 ある縁を使って東方国家〈ベール〉の王の養子となり、王子の座に。
 光と闇の五大魔女、ウィルウィッチの次に強い闇のウィッチ。
 通称漆黒王弟〈ダーク・プリンス〉。
 仮初めの復讐王こと忍足謙也とは親友。この辺が千歳が仇と知りながら謙也が千歳を襲えなかった多くの理由。
 何者かに殺された南方国家〈パール〉の先代弟王がこの世界の自分だと知っている。
 だが実際その『何者』が千歳だろうが違かろうが構わないと思っている。(どっちでも千歳を守れればいい、という思考)
 『何者』がこの世界の千歳、と知った後もさして気にしていない模様。
 現在対の消失によって消滅している。蘇生を待つ身。

◆忍足謙也
 この世界で生まれ育った住人であり、生まれながらの王族で北極星還りではない。
 そのため東方国家〈ベール〉王の養子になった白石との初対面で父親と間違え、親友になった。
 仮初めの復讐王であり、父と母を殺したのがサンダーウィッチとフレイムウィッチだと確信して狙っている。
 本来は南方国家〈パール〉の本当の国王、リョーマの弟王の息子で王位につくことは一生ない筈だった。
 千歳を率先して狙えなかったのは彼を親友である白石が庇護している所為。
 白石には友愛と亡き父親に対する愛情が混ざっていて、強い執着になっており、彼に嫌われたくない思いもある。
 が、千歳を討てば仇をとった上、白石を自分のものに出来るのではないかという感情も。
 だがフレイムウィッチ、サンダーウィッチへの誤解が解けた今はよき白石の友人。
 千歳の相談役になるのでは…。国を追われて以降、ただの謙也となったことを特に厭うてはいない様子。
 白石に自分と同じ姿、名前の親友がいるということは本人に訊いて知っている。光のウィッチ。

◆財前光
 北極星還り。光と闇のウィルウィッチ。
 この世界に来て○年?(少なくとも五年以上昔)
 千歳と白石がいるので気楽、とか思っている。時期によって四大国家を自由気ままに行き来していて一定個所にいない。
 正体を知られるのは面倒、と思っている。白石には相変わらず「部長」と慕い懐くので千歳に厄介扱いされることも。
 五大魔女の中では唯一、復讐王の正体を知っていた。

◆幸村精市
 北極星還り。三年前にこの世界に落ちた。
 西方国家〈ドール〉の先代国王の娘と婚姻することで、現西方国家〈ドール〉の国王に即位した。
 水の高位ウィッチで通称馳せ参じる戦神〈イモータル・ハーキュリー〉。
 四大国家では一番重要視されている王。
 現在この世界に落ちたばかりの丸井を庇護している。
 たまに柳をふざけて「やなぎ」(ひらがな)と呼ぶ(普段は蓮二)

◆丸井ブン太
 北極星還り。最近この世界に来訪。
 フリーズウィッチの助けで幸村の元へ。
 何かのウィッチ?

◆千石清純
 北極星還り。数年前に来訪?
 その後国付きのウィッチとして東方国家〈ベール〉に滞在。
 そのため白石、千歳と親しい。
 地のウィッチ。亜久津が一緒にいる。
 その独特な考え方に救われる人間も多い。でもやっぱり女好き。

◆手塚国光
 北極星還り。三年前に来訪。
 北方国家〈ジール〉に帰還後、王位を危うくしたこともあったが今は安泰。
 しかし木手を奪われ、心中は穏やかではない。
 北方国家〈ジール〉の国王で、通称「氷の仮面王」。
 光の高位ウィッチ。

◆佐伯虎次郎
 北極星還り。数年前に来訪。
 地の五大魔女、ノームウィッチ。
 対は既にいないが魔女であるため消滅しない。しかし最近様子がおかしいようだが…?
 予知能力を持つ五大魔女。黒羽たちと共に西方国家〈ドール〉へ。

◆(故)白石蔵ノ介
 この世界の白石のこと。仮初めの復讐王である謙也の若き実父。本当の復讐王の弟王。
 三年前、フレイムウィッチとサンダーウィッチの足下に血まみれで倒れていたことから謙也は殺害相手が五大魔女と確信した
 が真実は幼馴染みだったこの世界の千里によって殺されていた。
 死の少し前に出会った北極星還りの白石とはいい交友関係であった様子。
 白石の記憶から消える寸前、千里にも伝言を託したのは千里への愛情を思い出したから?
 過去、千里とは愛し合っていたが、北極星に愛情の心と記憶を奪われていた。
 金太郎の庇護者。

◆千里
 この世界の千歳。南方国家〈パール〉の弟王の六つ年上の幼馴染み。
 しかしある日、その弟王を殺害に至る。南方国家〈パール〉の謀反の首謀者?
 それは弟王のことを心底愛していたが故、弟王が二度と自分を愛さないと知り、狂い踏み外した結果。
 今は五大魔女を生け贄に自分を愛する心を持った弟王の復活を願っている。

◆越前リョーマ
 北極星還り。十年前にこの世界に来た一番最初の北極星還り。
 来訪後、先代の南方国家〈パール〉王に望まれ王位につき、復讐王と呼ばれるように。
 北極星の魔力から身体が十二歳のまま成長しない。
 王位を重臣に追われた現在『嘘吐き狼』という呼び名で世界を諜報に回っている。
 ウィッチとしての実力はかなりのものだが属性は不明。
 白石含む王族には強い信頼と理解を得ている。
 東方国家〈ベール〉で増えていた突然変異〈ミュータント〉の発祥理由に最初に気付き、打開策を導き出した人物。

◆跡部景吾
 北極星還り。三年前に来訪。
 五大魔女の水のフリーズウィッチ。
 木手の危機に駆けつけた。
 代々のフリーズウィッチの役目である、消滅した北極星還りの蘇生にあちこちを奔走している。

◆遠山金太郎
 この世界に八年前に来訪。
 その後ずっと千里と南方国家〈パール〉弟王の傍にいた。
 そのため二人の仲が壊れていく姿をずっと見ていた。そのため、心に変化を持っている。

◆石田銀
 この世界の人物。白石の世話役兼護衛。
 千歳の良き相談役だった。
 白石から頼まれて、「白石はん」と呼んでいるが場合によっては「殿下」と呼ぶことも。
 すっかり「師範」と呼ばれることには馴れてしまった様子。

◆橘桔平
 北極星還り。千歳の先代フレイムウィッチ。
 元の世界からの千歳のよき友人であり悪友。
 この世界に来てから白石とはそれなりに交友を深めた様子。
 現在は東方国家〈ベール〉にとどまっている。
 五大魔女でいた時期が極端に短かった。
 南方国家〈パール〉に、この世界の自分がいることは知っているがどうこうする気はない。

◆不二周助
 この世界の住人。
 北方国家〈ジール〉先代王の嫡子で通称鬼籍王弟〈レーヌプリンス〉。

◆乾貞治
 北極星還り。不二の味方をしていた。
 現在、対の消失により消滅している。

◆柳蓮二(第二十代サンダーウィッチ)
 第二十代サンダーウィッチ。何故生きているか、何故力が衰えないかは謎。
 初代フリーズウィッチを名乗る青年の元、南方国家〈パール〉で動いている。
 木手を連れ去った張本人。

◆丸井ブン太(第二十代フレイムウィッチ)
 柳の同士。同じくなんらかの目的で五大魔女を欲している。
 第二十代と第五十代の力はほぼ互角である。