最終折り返し地点を探してキミを見つけた後書き




というわけで、未来から来た、一度白石を失った千歳が白石を取り戻すお話、でした。
ぱっと浮かんでぱっと書きました。
でもラスト二人の千歳をかき分けるのが面倒だった……。

千歳と白石の試合も伏線ですね。
今の、同じ時間しか生きてない千歳だったら白石に勝てないんだけど、三年分生きてる千歳は勝てた、と。
あと、財前。
彼は侑士と一緒ではありません。
あれは単純に、勘です。
単に、一度白石を失ったあまり、白石しか見えてない千歳が“恐ろし”かった、と言ったんですね。
昔千歳は多分、一番は白石でも傍観者みたいに全員をちゃんと見ていたんですよ。
けど未来の千歳はそうじゃなくて、仲間とも話すけど、見てないんです。見えてない。
だからそれが恐ろしいって財前は言ったんですね。
真実を吐露した時、千歳は初めて謙也を謙也として見たんです。
あと忍足侑士。
彼は最初からキーマンとして登場を決めました。
侑士に白石を助けさせるつもりで氷帝に行ってない設定にしました。
未来の住人ではないけど、未来を知ってる人。
ラストの未来の白石は、ちゃんと繋がってるから、過去自分のとこに千歳が来たって知ってるし、
その日付も覚えてます。
なので帰ってきた千歳に、「おかえり」なんです。
彼は一応対外では「千歳蔵ノ介」。
ごろ悪いな…。
なんにせよ、初ちとくら長編。長くお待たせしましたが、完結です。
途中BRに浮気したので遅れて申し訳ない。
なにげなく忍足一族が活躍したこの話。
機会があったら未来のその後の二人を書いてみたいですね。
では、読んでくださってありがとうございました。
ちとくらに、愛を込めて。






2008/03/28 海瀬徹






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