真昼に星は見えるか?
−歪んだ北極星U


 第二章−
【誰彼の五大魔女−暁と陰の章−】



  −禍日神編−


 
  第三話−【Place of period-V 南の王妃と降-くだ-る魔女】






 白石が初めて千歳以外に抱かれた日から、一ヶ月後。
 南方国家〈パール〉では人がにぎわい、王に祝福を告げる。
 その日は、四大国家をあげての南方国家〈パール〉王と東方国家〈ベール〉第一王子の婚礼の日だった。
「お疲れ? 主役さん」
 式の後のパーティ会場で、傍に立った長身にグラスを差し出されて、白石は一瞬構えた後、戸惑ったように笑って受け取った。
「今、一瞬、俺んこつフレイムウィッチと間違えとーと?」
「…間違えん方が無理や」
「殿下…じゃなか。南方国家〈パール〉妃が言っても説得力がなかよ」
 千里の呼び方に、胸が痛んだ後それがなにに対してかおかしい程揺れてしまった。
 あの後、自分を所有して扱うのも抱くのも、キスも、触れるのも千歳だ。おかしい程相手が変わっていない。復讐王に抱かれることが当たり前になるとそれなりに覚悟もした。彼の愛情を疑ってはいなかった。復讐王に好かれたきっかけこそ覚えていないが、彼が自分を好いているのは実感していた。
 けれど、彼はこの目の前の策士の策に負けて、おかしいほどに『形だけの夫』の領分を守っている。
 自分を抱かないし、キスもしない。触れても来ない。愛を告げることもない。
 今までの、南方国家〈パール〉王と東方国家〈ベール〉王子の自分たちと全く変わらない関係。
 まるで、自分が今はもう『東方国家〈ベール〉王子』ではなく『南方国家〈パール〉妃』の身分と立場だと忘れそうな扱い。
 自分を所有する扱いの千歳に復讐王は溜息だけでなにも言わない。
 千歳はあれから、変わったけれど。
 自分をあからさまに大事に守って、愛して、けれどそれだけじゃない。
 疑心が過ぎる程に束縛して監視するように見て、それが自分が蒔いたことだとわかるからなにも言えなくて。暴力こそないから、誰かに言うことでもなくて、でも苦しくて、なのに嬉しい自分。
 束縛する程、千歳にまだ『俺のモノ』だと扱われる日はもうないと覚悟したから。
 彼の元に彼の意志で彼の力で縛られたまま生きられないと覚悟したから。
 縛る手があって、痛く抱く腕があって、疑う程愛する瞳があって、手を回せる背中があって、手を回すと安堵して笑う笑顔があって。
 嘘みたいに変わらない日常。
 以前の日常では夢みたいな程、当たり前に一日中、毎日一緒にいる毎日。
 誰にも邪魔されず彼に愛されることを許される日々。

 だから、戸惑った。

 今の胸の痛みは、『千歳以外のモノと言われた』ことへの痛み?
 それとも、都合のいい責務だけ押しつけ、自分を愛する気持ちを無視している復讐王への申し訳なさ?
 …わからない。

 地雷踏んだ?と微かに焦った千里が、黙り込んだ白石の服装を見て少しおどけてみせた。
「?」
「似合っとうよ。それ。自分で進めといて、南方国家〈パール〉妃の格好ってまさかドレス?とか青くなったばい」
「…んなわけないやろ。女に見せる必要がないんに」
 白石の服はベールを被った以外は普通の儀式服と言っていい白い和装。
 南方国家〈パール〉の伝統の儀式の服らしい。
「……そうばいね」
「………、千里?」
 頷く千里が、一度少し痛そうに眉を顰めたのを問いかけた。
 彼はなんでもないと笑って席を立つと、元老の参加者に挨拶に向かった。

 あれ以降、東方国家〈ベール〉は制裁も解かれ無事に民が生きていると聞いて安心した。
 王は、優しく声をかけてくれた。
 申し訳なくなった。

「南方国家〈パール〉妃」
 呼ばれて、一瞬反応が出来なかった。
 すぐ自分だ、と気付いて顔を上げる。
「こうお呼び出来る日が出来て喜ばしいです。
 まずはお祝いを申し上げますよ」
「…いいえ」
 確か、元老の誰かだ。
 顔なんて覚えていないが。
「あなたを抹殺するのは苦肉でしたから、そうならず済んでよろしい。
 あなたに感謝いたします」
「…」
「これからも南方国家〈パール〉のお力になれるよう尽力いたしますよ。
 …一つよろしいか?」
「…はい?」
 あまり話を聞いていたくもないが、公の場だ。
 千里か千歳が気付いて邪魔をしてくれることを祈った。
「復讐王に進言していただけませんかな?」
「…なにをです」
「願って妃にしたあなたのお願いならば聞くでしょう。
『五大魔女』様を民に返していただきたい、と」
 今、南方国家〈パール〉が身柄を預かる形になっている二人の五大魔女を、ようは元老管理に戻せ、と言っているのだ。
「それは俺の力の及ぶところではないので」
「妃として言わずとも、あなたの言葉なら聞くでしょう?」
「妃としても俺個人としても。『世界のために』間違っていると思うやり方を王に薦められはしません」
 言った傍から自分に吐き気を覚えた。
 自分のためな癖に、世界のためなんてなんて綺麗事。
「…あなた個人が手放したくないだけではありませんか?」
「どうとでも。
 ただ、友人として付き合って、五大魔女はメンタルコントロールが危険とは承知しています。あなた方のやり方は、魔女の力を損なうだけだから、反対しているだけです」
 嘆息を吐いた男が、周囲をふと見遣ってしかたありませんと呟いた。
「ならばあなたに魔女の元に通っていただけばいい、というのは?」
 五大魔女の安定剤に、無償でなれという意味の言葉に流石に白石がその場を離れようと考えた時、唐突にその腕になにかが触れた。
「説得は無理と承知しています。しかしあなたを殺すのは忍びない。
 ですからその気にして差し上げます」
 手首につけられた細い枷のような輪に、外そうと咄嗟に手を伸ばしたが全く意味がない。
「魔法を行使されても無駄ですよ。魔法は受け付けません。
 かつ、あなたの心を操る力がある」
「そないもん…元老に作れるわけ」
「禍つ伝承の際に、北極星の力を採取したものです。
 あの力のすさまじさはあなたはよくご存じかと」
 正気かと疑う。けれど、そこまで常識がないと錯覚する程魔女の存続に傾倒するのが元老だ。そして国以上に強く、それが一国の妃に許されるのが彼らだ。
 同時に恐怖も感じる。
 心を喰われる可能性がある。…自分の対のように。

 千歳がわからなくなる可能性。

「蔵…?」
 遠くから呼んだ千歳の声と、イヤだと強く思ったことが印象的だった。





「騒がしなぁ…」
 会場から離れた王宮の庭。
「いつまで隠しとくんや。商店街のくじ引きで最後まで残った一等賞の景品かいな」
 ぼやく謙也に、傍に立つ男がおかしそうに笑った。
「一等賞の景品は女の子にモテへんやろ」
「うっさい」
「忍足さんの従兄弟って遠目にしか見たことなかったんですけど…アホですね。ボキャブラリーが」
「そこもうっさい!」
「君たちのそれは忍足くんをけなしているんですか? 愛情ですか?」
「俺は愛情」
「俺は微妙」
「つかこいつも忍足やねんけどな」
 謙也が隣の男を指さして、とんと立ち上がった。
「どないしたん謙也」
「ちょお様子見」


 庭の廊下を過ぎって、その先の広間には誰もいない。
 心はまだ、人殺しなんてと悲鳴を上げる。
 けれど、やっぱり自分は白石が好きなのだ。
 彼が苦しんで、けれど自分を気遣って笑って、民と呼ばれる人のために自分を犠牲にする。
 自分の信頼した白石蔵ノ介とどこもかわってない。
 自分が好きな、彼のままで生きているならいい。
 そう胸を張って言えるまでにはまだまだかかるけど、今は彼を守りたかった。
 魔法は自分はない。
 だから出来ることを探した。
 彼を守りたい。だから出来る最善をしよう。

 薄暗い広間を横切ると、その先は会場の庭だ。
 その手前で、謙也を見つけた白石が微笑んだ。
「白石! …ええん? 抜けて。てか大丈夫…」
「謙也、大袈裟。もう式本番やないよ」
「そうやけど…あれ?」
「謙也?」
 不思議そうに首を傾げる白石を見遣って、謙也は同じように傾げた。
「白石ぃ。服、着替えたん?」
 彼の格好はどう見てもこちらの世界の普段着のような洋装だ。
 あの儀式服ではない。
「…………え?」
 見上げて、謙也は更に戸惑った。
 元々、再会した白石は自分より身長が高かった。
 けれど今の眼前の彼はそれよりも高いような…。
「…流石、謙也の対。目測で身長測れんのきみら?」
「え? え? なに、あなた白石の対? 白石やない?」
「し」
 彼はにこりと笑うと、指を立ててナイショというように自分の立てた指にキスをする。
「ナイショ。ええ? 謙也の対くん?」
「……は、はい」
 聞くギリはないような気もしたが、妙に色っぽい眼前の『白石』にうっかり素直に頷いてしまう。
「初めまして。こっちの謙也の父親です。
 千里、わかる? あれの幼馴染み」
「はぁ……て俺の父親ぁ!?」
「俺の対に聞いてなかったんキミ……?」
「聞く余裕なくて…」
「で、な…お願いなんやけど…」
 つい、と近寄った『白石』が謙也の肩を抱くと、ひょい、と腕を謙也の身体に回した。
 自分より大きいため、あっさり彼の腕の中に収まってしまう。
「キミ、見た限り俺の対と千里の対と、千里の味方してくれそうやんな?」
「…はぁ。…しますけどいや普通に」
 真っ赤になりながら何故自分は彼に敬語を使っているのかと思う。
「せやったら、俺はその三人の損を阻止するから、俺につかへん?」
「…へ?」
「魔法はない。けどその三人を守りたい。裏方の作業がお好みに見えたけど…ちゃう?」
 くすくす笑われながら、抱きしめられ耳元でキスの距離で囁かれて耳まで染まった。
「図星。…な、損させへんで? 謙也くん。
 俺を囲う気はない?」
「…は!? かこっ…ってそれ…」
「今な、俺、千里や俺の対や千里の対にばれたらあかんねん。
 あと兄の復讐王と、その他世界の人」
 キミが愛人でも囲ってるってことにして匿って?と笑うが、そう困っているようには見えない。悪いが思いっきり見えない。
 むしろ今の状況(どんな状況か知らないが)を力一杯楽しんでいるように見えて仕方ない。
「…なんで、ばれたらあかんの?」
「俺、一回死んだから」
「え?」
「千里たちは俺が死んでるて思てんねん。
 死人がうろついたらアカンやん?」
「…体温と脈ありますよね」
「律儀に計るんかキミ…。
 ま、一回ホンマに死んでんねん」
 蘇生方法あるんですか?と聞いた謙也に一回だけなと笑う。
「ご先祖様が一回だけやってくれた」
「…は?」
「まあまあ。…俺は特に、千里にばれたらアカンわけや」
「…なんで?」
 疑問ばかりの謙也が、ふと手を叩いた。
「まさか、こっちの千歳と白石は付き合うてなくて千歳が無理矢理あなたを…!?」
「いやいやいやめっちゃ相思相愛。千里のこと愛しちゃってるから俺は」
「…ならなんで」
 首を傾げた謙也から離れると、蔵ノ介はくすと微笑む。
「ほら…千里なぁ。
 今、俺が『死んだまんま』の方が自分の対と俺の対のために無敵に立ち回ってくれるやんか。
 なら、俺の対が無事んなるまで無敵でおってくれや、て話。
 俺が生きてるて知ったら、あいつ俺に夢中になってあの子らほっぽり出すから」
「………最善策っぽく聞こえるけど実はものっそう酷くて在る意味最低なこと言ってはらへんあんた?」
「歳喰うと見境なくなるんやで大人は」
「は?」
「キミの財前が言っとった評価。
 ほな、…これから少し、よろしゅう? 謙也くん」
 そうなんとなく艶っぽく微笑まれるとどうでもよくなるから不思議だと思いつつ、お手やらかにお願いしますと答える。
 蔵ノ介は笑うと、今やばいことになっとるよと向こうを指さした。



「なんか起こったっぽいわ。出番やで」
 すぐ戻ってきた謙也に、その場の三人が顔を向ける。
 すぐ頷いて、一人だけなんで顔赤いと言った。



 膨れあがったのは閃光で、それは自分のウチから溢れたと自覚があって。
 だから不思議に思った。
 自分の得手は闇なのに、と。
「なんばしよっと!」
 気付くと千歳に抱きしめられていて、その前に千里がいた。
 ふと見遣ると、足下にあの枷が外れて落ちている。
「…枷を…壊した? いや、……あれは無効化!?」
「…え」
 周囲も立ち上がって、四大国家王は特に警戒して視線をよこす中、元老の男は意味のわからぬまま千歳に抱かれている白石を見つめた。
「お前ら、一体なにしとう…」
「それはこちらが聞きたい。
 何故、南方国家〈パール〉妃が初代フリーズウィッチが有していた魔法の無効化の力を扱えるのです?
 それも、北極星の力すら無効化する力を」
「……え」
「やはり、あなたは有害すぎる」

「それは、閑一族に対する危惧ですか?」

 割って入った声は、聞いたことがある。
 奥の通路から歩いてきた三人は、一人を除いてよく知っている。
「ならば心配無用とお伝えします。
 有害なら、次代は誕生しません」
 その前に立つ謙也が、間に合ったかと千里に視線を送る。
 彼がぎりぎりと笑った。
「紹介が遅れて申し訳ない元老院。
 先頃俺が資質をもてあましていたのを見つけていたのですが…。
 …紹介するまでもなく、あなたがたは彼らが次代の五大魔女とお察しくださってますね?」
 千里が促すように聞いた先、元老院の使いたちが一様にその場に跪いた。
「千里、こいつら…」
「言ったばい? 元老院に効く薬は一個しかなかよ、て。
 …五大魔女がいっとう効くばい」
「…………ゆうし?」
 茫然と白石が呼ぶ前で、忍足はひらひら手を振ると元老院に視線を移す。
「引き際を知れ。元老院。
 お前らが俺達を探さんとフレイムウィッチの余分な監視に南方国家〈パール〉妃の抹殺やらとかまけた結果が俺達の発見の遅れや。
 資質のコトまで南方国家〈パール〉の重臣に面倒見させて…魔女のための元老院が泣くわな?」
「……は、申し訳…!」
「ここはいっそ、俺達の次代…五十二代の誕生まで南方国家〈パール〉に従うべきじゃないんですか?
 俺達が揃ってれば異論ないですよね? 忍足さん」
「やなぁ。日吉の言うとおりや。
 五大魔女が揃ってる限りは元老院は一国の下にあっても問題はない。
 …やんな?」
 跪いたまま頷く男達に、日吉が嫌味を含んで笑んだ。
「じゃ、五十二代の誕生までは南方国家〈パール〉の言いなりってことで。
 当然、その王の妃を殺したり…しませんよね?」
「しないしない。そんなことしたら誰も元老院を信じひんようなってさらばかつての最高機関、や。追われるかもな。呪われし五大魔女みたく」
 忍足の声に従うばかりの姿を見遣って最初以外黙っていた一人が強く言う。
「では今後一切、南方国家〈パール〉の全てに関知しないように、お願いします」





「びっくりした! なんやねんあんたら」
 パーティの参加者が帰った後、ようやく問うことを許された財前の言葉に、忍足はどうもこうも、と。
「第五十一代、五大魔女、やねんな」
「俺と忍足さんは北極星還りで……って言い方は今正しいんですか?」
「どやろう…もう北極星があらへんし。ええんやない?」
「て、ことは柳生くんはあっちやのうてこの世界の?」
 白石の言葉に柳生がええ、と頷いた。
「改めて、第五十一代フリーズウィッチ、忍足侑士や」
「同じく同代サンダーウィッチ、日吉です」
「同代ノームウィッチ柳生比呂士。よろしく」
「てか、お前はほんに抜け目なさすぎばい!」
 五大魔女まで手持ちのカード!?と千歳に睨まれ、千里が笑った。
「見つけたんは偶然やけん、嘘はなかよ」
「…俺にくらい言っとこうよ重臣」
 越前に睨まれても千里はお構いなしだ。
 それをひっそり見遣って、謙也が内心、

 確かにあなたがおらんこの人は滅茶苦茶無敵っぽいけどなんかスレてて手に負えない気がするからはよ教えたい…。

 その肩を叩かれ、謙也が飛び上がる程に驚いた。
「…光?」
「…あの、千里から、あんたが力になるて言ったって」
「…あ、ああ」
「……見直した。流石謙也くんや」
 久しぶりに、財前の笑顔を見た気がして不覚にもときめく。
 けれど、あの白石の対にも『謙也くん』と呼ばれたのに比較にならないくらい胸がやばい。
「…なんスか? 謙也くん、今誰と比べました?」
「え!?」
「俺の知らない男とでも比べましたか? ええ度胸っスね」
「いやいやいやいや知ってるヤツ! 白石! 昔な!」
「……ああ」
 納得されて思わず本気で安心した。
 なんか、千里と違う意味であの蔵ノ介は敵にしてはいけない予感がする。
「せやけど、無効化…なぁ」
 忍足がふと言った。
「多分、原因はわかるんやけど」
「え? なんね忍足」
「ほら、蔵の中に南方国家〈パール〉弟王の魂があるやろ?
 弟王は初代フリーズウィッチの直系の子孫や。
 弟王に資質が皆無とは言い切れん」
「…そっか」
「…千里、さん。知ってる範囲で、弟王にそういう兆しってありました?」
 日吉の言葉に、千里が首を振る。
「なかね。全く。元々ほとんど魔法と接さない立場やったし。
 …それにあったら、北極星に心を喰らわれてなか」
「…そうですね」

 喰らわれた?

「謙也?」
 白石にふと覗き込まれて謙也が驚いた後、あれってと示す。
「俺の対…南方国家〈パール〉弟王は北極星に心喰らわれて、千里への愛情を失ったんや。
 その後、千里自身に殺されたから…」
 言いかけて、白石がはたと口を塞いだ。
「…あ、ごめん」
 聞いたらいかんことかと謙也が頷いたのを財前が少しいぶかしいように見た。
(あとであの人に聞くか…)
 それに気付かない白石は、今頃に思い出していた。
 自分の服装に千里が痛そうにした理由。
 この服は、弟王が弟王に即位した時に着た服だ。
 千里を、裏切った時に。





『いやいやいやめっちゃ相思相愛。千里のこと愛しちゃってるから俺は』





 その言葉を知るのは、謙也唯一人。





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